ゲーム実況や配信、オンライン対戦を始めて「どうせならいい音で遊びたい」と思うことはよくあります。しかし、2万円・3万円の上位モデルに手を出すと、本当にその性能差を実感できるか?と不安になりませんか。
一方、あまりにも安いモデルだと「音がこもる」「マイクで声が聞こえにくい」「長時間使うと疲れる」などの不満が出やすいのも事実です。
そこで本記事では、1万円台のゲーミングヘッドセットに絞って、性能とコストのバランスを重視したおすすめ5機種を紹介します。実機レビューや私の体験も交えているので、無駄な買い替えを防げます。
この記事を読むことで、「1万円台でも満足できる1本」が見つかり、ゲーム体験がグッと向上するでしょう。
1万円台モデルを選ぶ際のチェックポイント

まずは、性能を見極める基準を明確にしておきましょう。これを知っておけば、多数の選択肢の中で失敗が減ります。
ドライバー径と音の再現力
- 40mm〜50mmクラスのドライバー搭載モデルが多く、低音~高音のバランスがとりやすいです。
- 大口径すぎると低音ばかり強くなりがちなので、定位性(敵の足音・方向)が重要なFPSでは中高音のクリアさも見たいところです。
マイク性能(指向性・ノイズ抑制)
- 単一指向性マイク(無指向性ではないもの)なら周囲ノイズを抑えやすいです。
- ブームの可動域・マイクが跳ね上げミュートできる構造なども実用的。
装着感・重量・パッド素材
- 重さは300g未満が理想。長時間のプレイ中、重さは疲労に直結します。
- イヤーパッドは低反発・メッシュ素材で蒸れにくさを意識したものを。
- ヘッドバンドの張りや側圧も重要で、顔型や頭幅に合うかをチェック。
接続方式と付帯機能
- 3.5mm有線が最も汎用性が高く、PC/Switch/スマホ等で使いやすいモデルが多い。
- 一部USB接続(サウンドカード内蔵型)や仮想7.1ch対応モデルなら、PCで音場調整が可能。
- ワイヤレス機能も1万円台で見かけますが、遅延やバッテリー持ちをしっかりチェックしたいところです。
1万円台ゲーミングヘッドセットおすすめ5選
ここから、1万円台で買える実力派モデル5機種を紹介します(価格は変動する可能性がございます)。
Logitech G G335
重量約222gの軽量設計で、長時間でも疲れにくいのが魅力です。3.5mm接続で汎用性が高く、カラバリも豊か。定位性能も十分で、入門機としてのバランスが優秀です。
Logitech G PRO X
USB DACを内蔵したモデルもあり、PC環境での音場調整がしやすいです。3.5mm接続も対応しており、マルチプラットフォームで使いやすいのが魅力。多機能性を求める人におすすめです。
HyperX Cloud III
HyperXブランドの新モデル。クラシックなCloudシリーズの流れを受け継ぎつつ、コストを抑えた構成。装着感にも配慮されており、ボイスチャット用途に使いやすいマイク性能も魅力です。
Razer BlackShark V2 X
eスポーツ向け設計で、定位感・レスポンスに優れたモデル。TriForce 50mmドライバーを採用し、各帯域の音を分離して出力可能。3.5mm接続なので汎用性も高いです。
SteelSeries Arctis Nova 1
新しい音場設計を取り入れたNovaシリーズのエントリーモデル。定位・空間表現力を重視した調整がなされており、ゲーム+音楽・映画用途兼用で使いたい人にもおすすめ。
モデル別に向いている用途・特徴まとめ
| モデル | 向いている用途 | 特長・注意点 |
|---|---|---|
| Logitech G G335 | 長時間プレイ・汎用性重視 | 軽量で基本性能が高い。ただしUSB機能はない |
| Logitech G PRO X | PC中心、音場調整派 | USB DAC対応で機能性高いが価格変動に注意 |
| HyperX Cloud III | 安定した基本性能派 | クラシックな使い勝手と信頼感あり |
| Razer BlackShark V2 X | eSports・FPS重視 | 定位性能が強み。ただし低音好きにはやや控えめかも |
| SteelSeries Arctis Nova 1 | ゲーム+音楽兼用派 | 音場表現を重視、万能型 |
| Corsair HS65 Surround | サラウンドを活かしたい派 | 音場調整機能が魅力。ただし対応ゲーム環境に左右されやすい |
実体験からわかった「1万円台モデル」の気になる点と対処法

ユーザーとして使ってみた上で、「これは知っておくと良い」ポイントを共有します。
音場の狭さ・定位の甘さ
予算帯では、音が前後方向に詰まりがち、定位が不明瞭になるケースがあります。解決方法としては:
- ゲーム側のサウンド設定で「定位強調モード」「音場拡張モード」があれば使う
- イコライザー(EQ)で中高音帯をやや上げ、低音を控えめにする
- 使用するイヤーパッドを換える(背面開放など改造して音抜けを改善する例もあります)
マイク感度・ノイズ漏れ
1万円台モデルはマイク性能に妥協が出やすく、声が小さくなったり環境音が混じることがあります。対処法:
- ブームを口元に近づける
- マイク増幅設定をOSで上げつつノイズ除去機能を併用
- ノイズフィルタ付き変換アダプター(USB接続型)を併用する
耐久性・ケーブル断線
ケーブルの細さ・接続部の弱さが寿命を左右することも。対策としては:
- 着脱式ケーブルモデルを選ぶ
- ケーブル補強スリーブを巻く
- 折れやすい部分(ジャック周辺など)をテープ補強する
まとめ
1万円台のゲーミングヘッドセットは、性能と価格のバランスを追求する最も現実的な選択肢です。高価格帯には及ばない部分もありますが、定位性・マイク性能・装着感を重視すれば、十分に満足できるレベルを手に入れられます。
本記事で紹介した5機種は、各用途・重視点ごとにおすすめできる選択肢です。読者のあなたの優先順位(軽さ・機能性・音場・用途など)に応じて、最適な1台を選んでみてください。
最後にひとこと:レビュー・実機音質動画も参考にしつつ、可能であれば試用できるなら試してみると後悔が少なくなります。



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